世界中で2000万個以上販売されている、超人気ボードゲーム「カタン」。たくさん遊びましたが、つまらないという意見を今まで聞いたことがありません。実際、私はここからボードゲームにハマり、今では拡張版も含めていろいろなボードゲームで遊んでいます。
今回はそんなカタンのルールや拡張版の種類についてまとめてみました。
目次
カタンってどんなゲーム?
「カタン島」という無人島を舞台にした開拓ゲームです。
島から取れる資源を組み合わせて開拓地や道、都市を作っていき、最終的に決められた開拓ポイント(10点)に早く到達した人が勝ちになります。
サイコロを振って自分が持っている開拓地(土地)の数字が出ると、そこから資源を手にすることができます。また資源が足りないときには他のプレイヤーと交渉したりもできます。地形は毎回変わり、やるたびに戦略が変わってくるので、運と実力のバランスがちょうど良い初心者から経験者までおすすめのボードゲームです。
カタンのルール
カタンのルールを紹介します。
10ポイント先取で勝利
カタンは、開拓した度合いによってポイントが決められています。このポイントが10ポイントに最初に到達した人が勝利します。
ポイントを獲得できる条件は下記の3通りです。
・開拓地(1ポイント)、都市(2ポイント)を建設する
・発展で「1ポイント」のカードを引く
・称号を手に入れる(2ポイント)
開拓地(1ポイント)、都市(2ポイント)を建設する
5つあるのが「開拓地」、4つあるのが「都市」です。
手に入れた資源を使って開拓地を建設すると1ポイント、都市を建設すると2ポイント獲得できます。ただし、いきなり都市を建設することはできず、開拓地を建設した後に都市にしなければなりません。
発展で「1ポイント」のカードを引く
手に入れた資源を使って発展カードを引くことができます。このカードの中にある「1ポイント」のカードを引くことができればポイントを獲得できます。発展カードは1ポイントの他にもゲームを有利に進めるためのカードが入っています。
称号を手に入れる(2ポイント)
カタンでは2つの称号があり、それぞれの条件を満たすことで称号を手に入れることができます。2つの称号と条件は下記のとおり。
最長交易路:街道の長さが5本以上。
最大騎士力:「騎士」カードを3枚以上使う(「騎士」は発展カードで手に入れる)
どちらの称号も最初に条件を満たした人が獲得でき、街道の長さやカードの枚数を上回る人が出てきたら、称号はその人に移ります。
ゲームの流れ
自分の番が来たら下記の順番で進んでいきます。
1.サイコロを振って資源を獲得する
2.他プレイヤーや貿易で資源を交換する
3.資源を使って建設する
1.サイコロを振って資源を獲得する
自分の番が来たらサイコロを2つ振ります。サイコロの数字を合計し、その数字がある土地に開拓地や都市を建設していると、そこから資源が獲得できます(全プレイヤーが獲得できます)。開拓地からは1枚、都市からは2枚の資源を手に入れられます。
資源は、「小麦」「木材」「レンガ」「羊毛」「鉱石」の5種類あります。
下記の例で考えてみます。
このような場合だと、サイコロを振って、
・3が出たらオレンジのプレイヤーに「木材」が2枚
・5が出たら赤のプレイヤーに「レンガ」が1枚
・8が出たら赤と青のプレイヤーに「羊毛」が1枚、オレンジのプレイヤーに「羊毛」が2枚
・10が出たらオレンジのプレイヤーに「小麦」が3枚
・11が出たら赤とオレンジのプレイヤーに「木材」が1枚
が手に入ります。
2.他プレイヤーや貿易で資源を交換する
サイコロを振って資源を手に入れた後は、他プレイヤーと交渉したり貿易をしたりして資源を交換します。貿易は、港がある土地に開拓地や都市を持っている人ができます。ただし、同じ資源を4枚持っている場合は好きな資源1枚と交換することができます。
一般港(画像左、3:1の港):同じ資源3枚で好きな資源1枚と交換できる
専門港(画像右、2:1の港):港に描かれた資源2枚で好きな資源1枚と交換できる(画像の場合は羊毛2枚で資源1枚)
3.資源を使って建設する
サイコロや交換した資源を使って建設をします。建設は持っている資源がある限り何度でも行えます。なので、一度に開拓地を複数建設することが可能です。
上記の建設コスト表を参考に、資源を使って建設を行っていきます。
これを繰り返して、最初に10ポイントに達したプレイヤーが自分の番で「勝利宣言」をしたらそのプレイヤーの勝ちです。
カタンは2人でプレイ可能?
カタンは3人から4人用のボードゲームなので、2人プレイは(やろうと思えばできますが)おすすめしません。
2人でやると他プレイヤーとの資源の交換がほとんど成立せず、淡々とゲームが進んでいくだけなので楽しくないです。
今までやっていて一番おすすめなのは、やっぱり4人かなと思います。
アプリでカタンをプレイできる?
アプリでもカタンをプレイすることは可能です。ただしアプリのカタンは面白くないです。
普通に3,4人集まってワイワイやるのが一番楽しいです。
カタンの戦略や勝つための攻略法(コツ)について
カタンは運の要素も含まれているので必勝法はないですが、勝ちやすくなるためのコツはあります。
押さえておきたいポイントは下記の2つです。
・素材がまんべんなく手に入れられるように建設していく
・どの数字が出ても素材が手に入れられるように建設していく
この2つのバランスを見ながら建設を行っていくと、勝つ確率も上がります。
カタンの種類はどんなものがある?
カタンはこれまで説明してきたスタンダード版に加えて、いろいろな種類の拡張版があります。拡張版はほとんどがスタンダード版が無いとプレイできないので注意です。
ざっくりとした概要は下記のとおりです。
種類 | 内容 | スタンダード版はいる? |
---|---|---|
航海者版 | 他の無人島への冒険、開拓ができる | 必要 |
探検者と海賊版 | 海賊退治、魚釣り、スパイス交易ができる | 必要 |
都市と騎士版 | 騎士団の結成、都市の拡充などができる | 必要 |
商人と蛮族版 | 新たなシナリオと選択ルールでプレイできる | 必要 |
アメリカの開拓者たち | アメリカを舞台にしたプレイができる | 必要なし |
5-6人用拡張版 | 6人までプレイすることができる | 必要 |
航海者版
【特徴】
・船や海賊船が登場し、カタン島以外の開拓ができるようになる
・「砂金川」という新たな地形(好きな資源を獲得できる)が登場する
航海者版は通称「海カタン」と呼ばれています。スタンダード版のカタンは1つの島がメインでしたが、海カタンでは船を作って他の島への開拓が行えるようになります。海カタン用のシナリオもいくつか用意されているので、単なるランダムな戦いだけではなく、世界観を持ってプレイできます(もちろんランダムでもできます)。
拡張版の中ではルールが一番簡単なので、スタンダード版の次に遊ぶとしたら海カタンがおすすめです。
探検者と海賊版
【特徴】
・ならず者を退治するシナリオができるようになる
・漁場から魚を獲るシナリオができるようになる
・スパイスを交易するシナリオができるようになる
探検者と海賊版では、新たに3つのシナリオ(ミッション)がそれぞれプレイ可能になります。これらのミッションをクリアすることで勝利に近づきます。この拡張版では「船」がキーになっていて、船に「ならず者を退治するための部隊」「漁場からとれた魚」「交易したスパイス」を積んで運ぶことができます。
ミッションが追加されてやることが増えるので、それに合わせてプレイ時間が長くなる傾向があります。ルールを覚えるのも大変なので、ある程度カタンに慣れてきてからプレイすることをおすすめします。
都市と騎士版
【特徴】
・都市をさらに発展させてメトロポリス(大都市)を作れる
・蛮族に対抗するための騎士団を作れる
・発展カードの種類が増える
・交易品が登場する
都市と騎士版では、「都市を発展させる」「蛮族に対抗する騎士団を作る」というのがメインテーマになってきます。新しい要素がたくさん出てくるのでいろいろな戦術でプレイすることができます。拡張版の中でも人気です。
個人的な面白さは航海者版(海カタン)と同じくらいですが、こちらの方がやりごたえはあります。その分時間もかかるので、途中で投げ出さない覚悟と、時間がかかっても一緒にプレイしてくれる人が必要です(笑)
商人と蛮族版
【特徴】
・5つのシナリオ「カタンの漁師」「カタンの河川」「キャラバンの行列」「蛮族の来襲」「商人と蛮族」がプレイできる
・4つの選択ルール「親切な盗賊」「カタンイベント」「港の親方」「2人でカタン」が登場する
商人と蛮族版では、シナリオとルールが新たに追加されます。選択ルールは他の拡張版で使えたりもするので、幅が広がります。
シナリオは5つあるので、すべてをプレイするとなるとこれまた時間がかかります。スタンダード版にアクセントをつけたいときにおすすめの拡張版です。
アメリカの開拓者たち
【特徴】
・アメリカが舞台になっている
・雰囲気もアメリカ
・輸送ルール(鉄道っぽさ)が加わり、通常のカタンとは少し変わる
アメリカの開拓者たちは、今までのカタンとはガラッと変わってアメリカが舞台になっています。ルールも一応はカタンっぽい感じですが、感覚的には独立したボードゲームといった印象です。
他の拡張版とは違い、スタンダード版がなくてもプレイできます。
5~6人用拡張版
【特徴】
・通常のカタンを6人まで遊べるようになる
・島が少し広くなる
5~6人用拡張版は、スタンダード版とほとんどルールが変わらず、遊べる人数が増える拡張版です。ルールで大きく違うのは、自分のターンでなくても建設できるというところです。このルールによって時間もそんなにかからず遊べるようになります。
個人的には交渉の醍醐味が少し薄れてしまっている感じがするので、やっぱりスタンダード版が最強だと思います。ただ6人まで遊べるようになるので、家族や大人数で楽しみたい人にはおすすめです。
まとめ
今回は人気のボードゲーム「カタン」のルールや、拡張版の種類のレビューを紹介しました。カタンをきっかけにボードゲームにハマる人もたくさんいるので(私もその一人です(笑))、ぜひ一度やってみてくださいね。
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